目のトラブルの一つに「ものもらい」がありますが、地域によっては「めばちこ」などと呼ばれています。
「ものもらい」は「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と呼ばれるものであり、まぶたに炎症を起こして化膿する病気です。
目の周囲が赤く腫れて、痛みや痒みを伴うこともあるため、早めに眼科を受診することが大切。
今回は、そんな「ものもらい」の時にカラコンを使用して良いのか、という疑問にお答えしていきます。
ものもらいがある時はカラコンの使用はNG!
「カラコンは毎日欠かせない」という人もいると思いますが、ものもらいがある時は、カラコンの使用は避けましょう。
まぶたに炎症が起きているので、カラコンを使うと症状が悪化したり、治りにくくなったりします。
ものもらいがある時は、カラコンは使用せず、目の周りを清潔に保つことが大切です。
すぐに眼科を受診することが大切
ものもらいがある時は、自己判断せずにすぐに眼科を受診しましょう。
数日程度で目の皮下に膿が現れ、自然に破れて膿が出てきます。
膿が出ると治ることも多いのですが、重症化することもあるため注意が必要です。
症状を悪化させず、しっかり治すためには眼科を受診することをおすすめします。
メイクにも注意が必要
「ものもらい」になると目が腫れたりするため、どうしても見た目をカバーしようと考えてしまいがち。
「ものもらい」がある時はカラコンだけでなく、基本的にメイクも禁止です。
見た目をカバーするためにファンデーションを塗って誤魔化そうとする人もいますが、ファンデーションのパフの雑菌が刺激になり、悪化させてしまうこともあります。
特にアイメイクは「ものもらい」の症状が悪化してしまう可能性もあるので注意が必要です。
「ものもらい」の原因や結膜炎との違いは?
「ものもらい」は、「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と呼ばれる病気のことですが、どのような病気なのでしょうか?
ここでは、「ものもらい」の原因について詳しく見ていきましょう。
「ものもらい」は急性の化膿性炎症のこと
「ものもらい」とは、まぶたの縁や内側に細菌が感染し、まぶたの一部が赤くなるもの。
まつ毛の毛根に感染したものを「外麦粒腫」といい、まぶたの内側のマイボーム腺に感染したものを「内麦粒腫」といいます。
まぶたに局所的な赤みが見られ、軽い痛みやかゆみなどを伴うことが特徴です。
炎症が進むと、赤み、腫れ、痛みが強くなることもあります。
ものもらいの主な感染原因は、細菌がついた指などで目を触ること。
その他には、アイメイクが残りマイボーム腺が詰まってしまう事も挙げられます。
結膜炎との違い
「ものもらい」に似た目のトラブルに「結膜炎」がありますが、結膜炎は人にうつるという点で違いがあります。
「ものもらい」は、細菌による感染なので、人にうつることはありません。
結膜炎はウイルスが原因になるため、人に感染するため注意が必要です。
「ものもらい」が起こりやすい人の特徴
一般的に「ものもらい」になりやすい人の特徴として、次のようなものがあります。
- 抵抗力が弱っている
- 汚れた手で目を擦ったりする
- 汚れたカラコンを使っている
- アイメイクが落とし切れていない
細菌による感染症なので、抵抗力が弱い時に発症する傾向があります。
また、汚れた手や指で擦ったり、汚れたカラコンを使っていると発症しやすいでしょう。
特に、アイメイクが原因でマイボーム腺が詰まり、炎症を起こしてしまうため、メイクが落とせていないことも注意です。
「ものもらい」を予防するためには?
先ほどは、「ものもらい」になりやすい人の特徴をあげましたが、「ものもらい」を予防するための方法をご紹介します。
- 湯船に浸かってまぶたを温める
- アイメイクに注意する
- 正しい方法でカラコンを使用する
マイボーム腺を詰まらせないためには、目の周りを清潔にして温めることが効果的です。
また、アイメイクの際は、必ずメイクをしっかり落とすようにしましょう。
これだけでなく、十分な睡眠時間と生活リズム、バランスの良い食事も「ものもらい」を予防するために効果的です。
ものもらいの時はカラコンの使用は控えよう
今回は「ものもらい」の時のカラコンの使用についてご紹介しました。
ものもらいがある時は、カラコンの使用は避け、目を清潔にして休ませるようにしましょう。
ものもらいは数日程度で治りますが、悪化する事もあるため、自己判断せずすぐに眼科を受診することが大切です。